
あなたが原付免許を取る目的は何ですか?
1日間ですぐに発行できるので身分証明書として欲しい。家から高校までが遠くいので通学のために欲しいなど様々だと思います。
しかし、実際に試験を受けてみたものの準備が足りなかったためにそもそも受付してもらえなかったり、問題を知らずに受験したために筆記試験を合格できず2回も受験するハメになった人も意外と多いのが実情です。(日本二輪車普及安全協会によると合格率は約50%程度)
もしも1回で取れなければ貴重な時間とお金を無駄にしてしまいます。
原付免許は試験難易度は低く、当たり前のことを求めている資格なので数日間勉強するだけでほぼ確実に合格することができます。
そこで今回は原付免許を取得するために、原付の基礎と免許取得の流れ、準備物、受験資格、合格のための勉強法についてまとめています。ぜひこの記事を読んで、一発で免許取得して原付生活を満喫して頂けたらと思います。
因みに管理人は原付免許より先に中型二輪免許を取ってしまったので、原付免許の試験は受けていません……なので、今回の記事は兄弟の体験を元に書いています。ご了承ください。
1.原付とは
原付と単純に言われてもあまり詳しい意味がわからない人もいると思います。
そこでまず最初に必要最低限の知識についてご紹介します。
覚える必要はありませんが原付の正式名称は、道路交通法→「原動機付き自転車」、道路運輸車両法→「第一種原動機付き自転車」と規定されています。
でここでいう原付免許の原付とはどういう意味かといえば、
原付=50cc未満の二輪車
となります。つまり原付免許を取れば、50cc未満の二輪車を運転することができるようになります。
1-1.原付独自の交通ルール
原付を運転する上で最低限知っておかなければいけないこがあります。それは、原付には法律によって定められた守らなければいけない以下の特殊な交通ルールがあるということです。
- 30km/hの速度制限
- 第一車線左側通行
- 二段階右折
- 二人乗り禁止
- 自動車専用道路の走行禁止
後日、詳しい内容は勉強することになるのでここでの詳細説明は避けておきますが、原付は道路上での交通ルールに縛りがあるので普通の自動車、50cc以上の二輪車と同じようなルールでの走行ができません。ですので、警察の取り締まりの対象になりやすく注意が必要です。
もし道路上を運転してみてそのようなルールが嫌であれば、時間はかかりますが50cc以上の二輪車の免許取得についても考えてみるといいかもしれません。
実はよく道路で見かける原付にも50cc未満の白色ナンバーの車両(原付免許で運転できる)と50cc以上で125cc未満の原付二種と呼ばれる黄色・ピンク色ナンバーの車両(原付免許では運転できない)があります。原付二種であれば、外観はほとんど50ccの原付きと同じですが交通ルールは自動車とほぼ同じで、60km/hの制限速度で二段階右折なし(ただし自動車専用道は走行不可)で運転ができます。
原付・バイクの種類と運転できる免許などの詳細については、「バイクのナンバーの色と種類|ぜひ車の運転手にも知って欲しい!」にまとめているので気になる人がいれば参照してください。
2.原付免許の取り方
ではいよいよ原付免許の取り方について説明します。流れは、以下のようになります。
- 試験会場に行く(運転免許センター・試験場など)
- 適性試験(視力検査と色彩検査)
- 学科試験(試験時間は30分で問題数は48問。内容は交通ルールなど。90%以上の正答率で合格)
- 原付講習(3時間程度で学科講習+技能講習。乗り方について勉強します。試験ではないので受講するだけです。)
- 原付免許交付
取得にかかる時間は5時間程度で、午前の9時頃などに始まれば午後2時頃には免許を入手できます。
都道府県によっては試験を受けるために事前の申し込みが必要であったり、平日のみしか受験できない場合があります。受験場所も、運転免許センターではなく自動車学校などの場合もあります。必ず試験を受ける都道府県の方法を確認してください。Googleなどで「○○県+原付免許取得方法」などと検索すれば出てきます。
2-1.受験資格
試験を受けるためには以下の条件に当てはまらなければいけません。
- 年齢:16歳以上
- 視力:両目で0.5以上(眼鏡・コンタクトで矯正後の状態でも良い)
- 色彩識別能力:赤・青・黄色の認識ができること
- 聴力:90ホン(=90db)の音が10m離れたところで聞き取れること。(日常会話ができれば問題ない。適性検査で聴力検査が行われることはありません)
- 心身の障害がないこと(ただし、条件によっては取得可能な場合もある。)
年齢と視力が基準以上であれば、問題のある人はあまりいないと思います。
2-2.受験に必要な準備物
受験当日までに準備が必要なものです。
- 本籍記載の住民票の写し(マイナンバーは不要。発行から6ヶ月以内のもの)
- 写真1枚(縦3cm、横2.4cm、正面向き、頭から肩程度まで入る、無帽子、無背景(白や青色)のもの。)
- 印鑑
- 筆記用具(鉛筆、消しゴム、ボールペン。貸してもらえますが念の為に持ち込んだほうが無難です。)
- 受験手数料8000円程度(試験受験料+交付手数料+原付講習料。都道府県によって料金が違うことがあるので要確認。)
前もって準備が必要な物は、住民票と写真です。住民票は、お住まいの市町村の窓口(区・市役所、町村役場)などで200~400円程度で発行できます。写真は証明写真撮影ボックスのもので大丈夫です。当日忘れたら受講することができないので必ず出発前に確認しておきましょう。
2-3.合格のための勉強方法
原付免許を取得するためには、学科試験で90%以上の得点をとる必要があります。
試験時間は30分で問題数は48問で、内容は基本的な交通ルールやマナーのみです。
少し勉強すれば、合格するのは至って簡単な難易度です。
テキストにお金を全く掛けたくないのであれば、下記のサイトに例題集があるので何回もテストを受けて安定して90%以上の正答率になるまで問題を解きましょう。
→「原付免許 試験問題にチャレンジ ゲンチャレ|日本二輪車普及安全協会」
テキストがほしいという人は、教科書的な必要な知識の内容と例題集が合わさってあるものが理解がしやすくておすすめです。下記のようなテキストを使って勉強しましょう。
さいごに.
原付免許は少し勉強するだけで誰でも1日で取得できる免許です。
今回は一般的な原付免許の取得の流れについて説明しましたが、都道府県によって申し込み方法や受験可能日時が違います。先走って受講会場に行く前に、必ず確認するようにしてください。