バイク保険の等級制度の仕組みと割引率

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バイク保険は、ノンフリート等級制度(以下「等級制度」)における”等級”によって保険料が変わります。

等級制度は、保険におけるいわゆる優良運転手優遇制度で、過去の事故経歴などから利用者それぞれの等級が決定し保険料が割引されます。なので、保険会社にとっては事故を起こしやすい人からリスクを取りやすい、利用者にとっては保険料に公平性が分かりやすい双方にメリットのある制度と言えます。

今回の記事では、そんな等級制度について知るために以下の5つのポイントで解説します。

  • 等級制度の基本的な仕組み
  • 等級ごとの割引率
  • 等級がダウンしない事故について
  • バイク保険と自動車保険の等級の関係
  • 保険会社間での等級の引き継ぎについて

1.等級制度の仕組みとは

ではさっそく等級制度の仕組みについて説明しましょう。

はじめてのバイク保険は、6等級から始まります。等級は1年間無事故でひとつずつ上がっていき、最大20等級になります。

ただし、事故を起こした場合は、翌年は3等級下がってしまいます。

等級ごとに保険料には割引率が設定されていて、等級が上がる(無事故)と割引率が大きくなり、等級が下がる(事故を起こす)と割引率が下がってしまいます。20等級にもなると最大60%も料金が割引されます。つまり、なるべく事故を起こさないことが保険料を安くすることにも繋がります。

1-1.等級毎の割引率

等級ごとの保険料の割引率は以下の通りです。

等級 割引率 等級 割引率
事故がない 事故を起こした 事故がない 事故を起こした
1等級  +64% 11等級 -47% -25%
2等級 +28% 12等級 -48% -27%
3等級 +12% 13等級 -49% -29%
4等級 -2% 14等級 -50% -31%
5等級 -13% 15等級 -51% -33%
6等級 -19% 16等級 -52% -36%
7等級 -30% -20% 17等級 -53% -38%
8等級 -40% -21% 18等級 -54% -40%
9等級 -43% -22% 19等級 -55% -42%
10等級 -45% -23% 20等級 -63% -44%

保険料の割引率は同じ等級でも、事故がない場合と事故を起こした場合とで違ってきます。

事故を起こした場合の割引率は、3年間(等級のダウンした年数)適用されます。

例えば、11等級の人(47%の割引)が事故を起こすと、翌年は事故を起こした場合の8等級(-20%)になり、2年目は9等級(-21%)、3年目は10等級(-23%)、4年目で事故がない場合の11等級(47%)に戻ります。つまり事故を起こせば等級が下がり、3年間の間2割程度も普段より多く保険料を払わないといけなくなります。

また、正確なところ等級は事故を起こせば下がるわけではなく、事故を起こして保険料の支払いを受けると下がります。軽微な事故で数万円程度の保証金が支払われる場合、あえて保険を使わず等級を落とさない方が良いこともあります。

1-2.等級がダウンしない事故もある

どんな原因でも保険料の支払いを受けると、3段階等級が下がり3年間の間保険料が上がることは納得が行かない人も多いと思います。

そこで等級制度には、天災などでの車両保険の利用時、一部軽微な保険料の使用時に、等級が1等級だけダウンする「一等級ダウン事故」とダウンしない「ノーカウント事故」があります。

一等級ダウン事故 車両保険の対象で、台風・火災・盗難・イタズラなど
契約者本人がどうしようもない理由のもの
ノーカウント事故 人身保険・搭乗者傷害保険金のみ、弁護士費用特約のみ
ファミリーバイク特約の利用

一等級ダウン事故なら翌年度事故を起こさなければ、保険料が上がるのは翌年の1年間だけです。ノーカウント事故の場合は、保険料を受け取っても事故がなかったかのように翌年には等級があがります。

このように保険会社は、利用者自身が原因ではない事故などには寛容です。

125cc未満のバイクの補償は自動車保険のファミリーバイク特約かバイク保険か

125cc未満のバイクでは、自動車保険のファミリーバイク特約の利用ができます。最低限の補償であれば月々1000円程度の費用なので非常にお得で、事故を起こしてもノーカウント事故になるので等級には関係ありません。

それだけ聞くといいコトずくめですが、基本形の自損障害型では自分の怪我の補償がありません。もし自己補償ありの人身傷害型に切り替えると月々1000円程度保険料があがります。また、5年程度バイク保険を利用すると等級制度のおかげで料金が安くなり、ファミリーバイク特約より料金が安くなります。

なので排気量125cc未満のバイク保険を考えるなら、利用期間と補償内容からどちらの保険を利用するのかよく考える必要性があります。

1-3.バイク保険と車の等級は別

意外とよくある質問なのですが、自動車保険の等級をバイク保険に引き継ぐことはできません。

少し考えれば分かりますが、バイクと車は全く別の乗り物です。事故率自体もバイクは車の2倍程度なので車の等級を引き継げると保険会社側からすると大きな損失になります。また、車の運転がうまいからと言ってバイクの運転もうまいとは限りません。

また、車・バイクの保険は車体一台ごとに掛けれれているので、引き継ぐということは車を一台売却して、その代わりにバイクを購入するということになります。世の中にはそういう人も少しはいるかもしれませんがなかなかお目にかかれないと思います。

1-4.保険会社間で等級の引き継ぎはできるのか?

等級制度はほぼ全ての保険会社が導入している制度で、各社とも割引率は同額に指定しています。なのでもちろん保険会社間での等級の引き継ぎにも対応しています。

等級の引き継ぎが行えるので、よりよい条件の会社に気軽に乗り換えできることは非常にメリットです。

バイク保険の場合は、補償内容と安さの他に、ロードサービスの充実度も考えて乗り換え先の会社を選ぶことが重要になります。

ただし一部の共済では等級の引き継ぎに書類が必要であったり、引き継ぎ自体が利用できないことがあります。保険会社以外の共済を利用しようと考えている場合には、契約前にその共済の等級制度についてしっかりと調べておくことが必要です。

また、維持費や年齢の問題でバイクから一時的に降りる時は、保険会社から中断証明書を発行を受けることができます。その場合には、最大10年間、等級をそのまま引き継ぐことができます。なお、中断証明書をもらっていない場合は、13ヶ月以内であれば再契約時に自動的に以前の等級が引き継がれます。

さいごに

バイクに乗る上で、安全に事故を起こさないようにすることがもっとも大切です。

日々気をつけてバイクを利用することで結果的にバイク保険の等級が下がり保険料は安くなります。

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